AWS認定資格の、AWS DevOps Engineer Professional(DOP)の資格を取ったので、そのあれこれを。勉強方法が盛りだくさんになってしまいました。
背景
もう1ヶ月くらい前になるのですが2021年の末に無事、AWS認定資格「AWS Certified DevOps Engineer – Professional(DOP)」の資格に合格しました。
前々から興味はあったのですが中々手付かずで、ちょうど去年の秋頃に参加したAWSのセミナーイベント(AWS Dev Day Online Japan)の参加特典がDOPの半額クーポンで、その有効期限が(去年の)年内までだったので駆け込みで受けてきました。
(各認定試験合格のときに特典でもらえる半額クーポンも残ってるのですが、これはもったいないということで・・・)
AWS認定試験受験歴
今までの受験歴としてはこんな感じで、以下のアソシエイト+専門領域のセキュリティだけで、プロフェッショナル資格は持っていませんでした。
アソシエイトもまとめて1ヶ月ごとに3つ受けたのが2年弱前。そこから半年開いてセキュリティ、そしてそれからまた1年弱開いて今回のDOP。
結構サボりましたね。。。あまり資格の勉強は好きではないもので。。。
試験名 | 時期 | 結果 | 点数 |
---|---|---|---|
AWS Certified Solutions Architect – Associate | 2020年5月 | 合格 | 822 |
AWS Certified SysOps Administrator – Associate | 2020年6月 | 合格 | 918 |
AWS Certified Developer – Associate | 2020年7月 | 合格 | 930 |
AWS Certified Security – Specialty | 2021年2月 | 合格 | 914 |
AWS Certified Solutions Architect - Professional | 2022年2月(※DOP受験後) | 合格 | 880 |
※AWS以外では以下のMySQLの認定資格を取得しています。
- Oracle Certified Professional, MySQL 5.7 Database Administrator
- Oracle Certified Professional, MySQL 5.6 Database Administrator
結果
無事合格なのですが、点数としても今までで一番高得点の 938点/1000点満点 でした。
試験が始まって最初の方に結構難しくて焦った(後半は結構自信あったが)ので、驚きました。
感想
実務では、2年前くらいまではEC2がメインでほんの一時期ElasticBeanstalkで開発していたのですが、ここ1,2年は主にサーバーレス・コンテナでの開発がメインで、またDevOpsであったり組織全体のガードレール・セキュリティなどのことも多くやっています。
そのためDevOpsという分野は馴染みのある分野で個人的にも好みであったため、取っておきたいなあという気持ちで今回受験しました。
ただ、勉強している中で、普段触らないサービスが全然わからなくて焦りましたね。。。
ElasticBeanstalk触っていたのはもうかなり前だしそこまで深くは触れずEC2がメインだったし、OpsWorksも使わずAnsibleだったし、CI/CDも実務ではCode系サービスを使っていないし。。。
という不安も多かったのですが今回の試験を通して、意外と普段直接使わないサービスが多くても、開発や運用の仕方は普段使う他のサービスと土台は同じ考え方で成り立つという学びがありました。
「楽に・安全に・コスパ良く開発、運用をするにはどうすればいいか」とか、「状態変更検知はCloudWatch Eventsだよな、あ、CloudTrailやConfigでも一応あるか」とか、「Lambdaを直で呼ぶのか、SNSトピックを挟むのか」とか、そういった経験から来るものなど諸々。。。
勉強期間
2週間前後(30時間程度)だったと思います。
今までの資格勉強では一番少なかったです。
というよりサービスの種類もそこまで多くはないし、これ以上勉強しても変わらなさそうだなって感じでした。(それでもこんなの知らないよって問題は出たりしました。もう仕方ないです。)
勉強方法
自分の行った方法に、こう勉強すると良い(良かった)という方法を加えて書いています。
もはや読み返すと、こんなにやってないわ・・・とか、これだけやったら受かるだろうって思っちゃうくらい盛りだくさんになってしまいました。
が、自分がやった生の情報より、こっちの方が自信がない方には良いルートになるのではと思い。。。
ブラックベルト
とりあえずサービスの概要が手っ取り早く理解できるので、まず読んでおくのが良いと思います。
DOPは参考書などが出ていなくて情報が少ない分、しっかりこちらでカバーしておくと安心。
しかし、一度読んだ・見ただけだとすぐに忘れる(自分は)ので、何回も見返すというのが自分的には良かったりします。
ハンズオン
これもまあ習うより慣れろとやらまずは手を動かせとやらで、サービスに直接触れることで理解がしやすいってところですね。
ただ、資格に受かるだけであれば触らなくても特性を理解できたりはします。
例えばその分問題集解きまくって学ぶタイプの方だったりとか、今までAWSの業務経験が結構ある方とか、実務で使うためというより資格自体が取りたいという方とかですかね。
(ここらへんは試験を受ける背景や目的などで必ずしもハンズオンをやる必要はないかと思います。実務で使えるようにすることが目的の方はまずは触った方が良いと思います。)
AWS公式ドキュメント(デベロッパーガイド・ユーザーガイド)
オススメです!
ユースケース、使用方法、オプション一覧が詳しく網羅的に載っていて、そして一番信頼できる情報源です!
しかし全部最初から読むのは大変なので、あまり知らないサービス、または逆によく知っているサービスから絞って読んだり、問題集で間違えた際にその機能のドキュメントを読んだりすると良いです。
特にドキュメント内で、そのサービスを使用する上での注意点などが色付き枠などで囲ってあり、そういう情報が試験に出やすかったりもします(物によりますが)。
問題集
何より資格の試験なので、試験の形式に慣れることは非常に重要です。
特にプロフェッショナル資格になると、アソシエイトと比べて文章量が多かったりするため、このような問題形式を通して学習するのが一番対策になったりします。
しかし、DOP対策の書籍は今のところ発売されていません。
インターネット上での学習サービスとしては、「udemy(問題集:AWS認定 DevOpsエンジニア – プロフェッショナル (DOP-C01) 模擬試験)」や「AWS WEB問題集で学習しよう(通称小岩)」などが有名です。
あまりそれらの比較は詳しくはしませんが、がっつり実践形式で学びたいならudemy、毎日コツコツ少しずつやりたい方はAWS WEB問題集がオススメです。
※udemyには問題集ではなく講義がメインのものもありますが、そちらはどちらかと言うとブラックベルトのようなサービス理解のためのものになるかと思います。
また、どちらを選んでも良いのですが、1周は全問解いて、解説を読んでおくことが大事です。
中々時間を取られるので全部は出来なかったりしますが、これをやっておくと大分合格する可能性が変わると思います。
公式模擬試験(無料)
ついに、無料でAWS公式の模擬試験が受験できるようになりました!!!(AWS Skill Builderにて)
これはとりあえず受けといたらいいと思います。
ただ、別にこの点数が低くても、その部分を勉強すれば良いだけなので気にする必要はありません。
自分は6,7割だった気がします。
公式サンプル問題(10問)
公式サンプル問題も10問だけではありますが無料なので、慣れておくのに良いかと。
AWSトレーニング(Exam Readiness)
実は自分も前にさらっと触っただけなのであまり詳しくは書けず、AWSが公式で試験対策・サービスの解説などを行ってくれるコースがあります。
DOPの対策で見たわけではなかった気がしますが、日本語だし内容もわかりやすくサンプル問題もあったりで、中々良かった気がします。
その他
あとはもう知らないサービスや単語をひたすらググったりですね。
サービスの特性などをブログでまとめている方の記事などもすごく参考になったりします。(内容が合っているか・古くないか、などは自分で判断する必要があるので注意)
AWSサービスとして
試験ガイドを読んで、必要なサービス・シチュエーション・ユースケースを把握しましょう。
細かくは載せられませんが、Codeシリーズ全般の使い方や、CodeDeploy・ElasticBeanstalk・CloudFormation・AutoScalingなどを使用した際のデプロイ方法の違いやライフサイクルフックは超大事だったりします。
CloudWatch(Events, Alarm, Metrics Filter)、CloudTrail、Config、Systems Managerなどの運用系に必須なサービスも、各種内容や使い分けは知っておくと良いかと思います。
最後に
来月か再来月あたりにでもSAPを受験してみようかなあなんて思ったり。
勉強しないといけない。。。ブログに書きたい技術ネタたくさんあるのに。。。
追記
2ヶ月経った2022年2月末、SAPも無事一発合格しました。。。880点でした。。。
範囲が広くてDOPとはまた違う勉強の仕方で大変でしたね。。。